鯛と正月
かつて、日本の正月にはどこの家庭にもたいがいた、と考えながら、
今の日本の正月には、どこの家庭にもたいがいるんだろうか、と考えたのです。
答えとしては、どこの家庭にもいるわけではなくなったのではないか、と思います。
その理由を自分なりに考えてみますと、
このような理由が浮かび上がりました。
かつての高級魚の象徴である鯛は、今や高級魚という認識ではなくなったのでは、と。
むしろ、本マグロなどが高級魚の象徴となっているかもしれない、と。
その一番の理由は市場に流通しやすくなり、庶民でも簡単に手に入れれる価格となった。なのではないかと思うのです。
もちろん、力士の昇進祝いで用いられる鯛などは一匹数万円単位の高級魚ではあります。
しかし、種別を問わなければ今やスーパーでは、連子鯛などが380円で売られています。
安くなるということは、喜ばしいことなのですが、同時にありがたみも奪い去ります。
ですから慶事で鯛があるのかないのかをそこまで重んじる風潮はなくなったのでは、
と思います。
しかしながら、鯛にかわる高級魚は日本の今までの歴史を顧みてもいません。
なぜならば、めでたいという言葉には、しっかりと「たい」が含まれているのですから。
