各地で変わるお正月の鯛

お正月と言えばおせちです。
おせち料理にはいろいろといわれがあります。
例えば昆布はよろこぶ、数の子は子孫繁栄等、そして鯛はめでたいと言われています。元々の狙いは、「豊かに暮らすこと、家族の繁栄を願う」といったゲンカツギです。

また、おせち料理は正月の間の家事を減らす事で女性に休養をもたらすために日持ちのするものが多いのも特徴です。

中でも面白いのは、鯛です。
京都では「にらみ鯛」という風習があります。
正月三が日の間、お頭付きの鯛の焼き物を毎日膳に出しますが、一切箸を付けず毎日下げる事になっています。
そして4日になったら改めて暖め直し調理をして食べる事が出来ます。京都検定に出題されるほどの京都の風習です。

また、三重県では、「掛鯛を神棚に飾る」という風習があります。
掛鯛というのはわら縄で縛られている鯛のことで、この掛鯛を正月に神棚に飾るのです。中には神棚ではなく、玄関先に飾りしめ縄のようになったものまであるとききます。

もともとの掛鯛は、門松に2尾をわら縄で吊るす風習があったり、三宝に鏡餅と共に飾り付ける地域も存在します。食べ物の鯛ではありますが、ご祝儀の儀式のために飾る鯛という事で、お正月に木鯛という木で出来た鯛で代用する事もあるそうです。

だんだんおせち料理の需要も減少してきた現在ですが、鯛が好きな日本人はこれからもお正月に鯛を食べ続ける事でしょう。