やはり正月の膳には尾頭付きの鯛
ブリやイクラ、カニ、またかまぼこ等の練り製品などが、
年末のスーパーの鮮魚売り場に並んで華やかです。
ああ正月がもうすぐと、心浮き立ったり致しますが、
最近はちょっと残念な傾向にあります。
というのは、正月の膳を彩る焼鯛が、
段々と減る傾向にあるように感じるからです。
例え並べてあっても、核家族化の影響なのか、
数も少なく、形も小さ目のものが多いように思います。
また、昨今は祝い膳に魚料理ではなく、肉料理が入るようになりました。
もちろんそれを否定するわけではありませんが、
一年に一度の正月料理くらいは、古くから日本人と共にある「鯛」を
祝いの席に並べても良いのではないでしょうか。
ローストビーフや焼き豚は他の日に頂けば良いのです。
地域によっても異なるでしょうが、
以前は塩焼きされた尾頭付きの鯛は、祝の膳にかかせないものでした。
結婚式の引き出物には、赤飯と一緒に尾頭付きの鯛が振る舞われたものです。
また正月の膳には、必ず大きな尾頭付きの焼鯛が並べられる家庭が多かったと思います。
私の母も正月の早朝や大晦日に、鯛を綺麗に焼き上げていました。
今のような色とりどりの重箱が並んだわけではありませんでしたが、
尾頭付きの焼鯛は必ず並び、その立派な鯛の姿にかしこまり、
年があらたまり、新年を迎えた実感が湧いたものです。
今でも私は、カニやブリなどは買わず、鯛を購入します。
家から少々離れている魚屋で焼かれた尾頭付きの鯛を年末に求めます。
やはり正月には、尾頭付きの鯛は欠かせません。
