近年の正月の鯛

正月のおせち料理といえば、まずは雑煮が筆頭でしょう。そして、次点でかずのこ。
あとは、紅白のかまぼこやごまめ。といった感じでおせち料理の品目がどんどん頭に浮かぶなか。
鯛という人はあまりいないような気がします。
というよりも、近年では正月には鯛という感覚が希薄になったのではないでしょうか。

うちの場合も、結婚しているですが、うちでは正月に鯛を食べるという習慣はありません。
しかし、子どもの頃は違いました。必ず祝い事には鯛がありました。
誕生日の時も必ず鯛でお祝いをしてもらった記憶があります。

今でも実家に行くと正月の食卓にはおせち料理とともに、必ず鯛があります。
その鯛は必ず塩焼きです。
昔の人の中では今でも、慶事には鯛がつきものなのです。

しかし、最近の若者世代には、あまり鯛を気にする傾向が薄いようです。
ここで考えたのは、この鯛の食べ方を変えたらちょっとは嗜好が変わるのでは、ということです。
塩焼きはおいしいけれど、あまりにもオーソドックスすぎると考えます。

たとえば、日持ちはしませんが、姿造りにしてはいかがなものか。
趣向が変わって、喜ぶ人もいるかもしれません。
もしかしたら、煮付けもいいかもしれません。
昔のままのしきたりを守りながら、塩焼きを必ず守らなければならないという概念を
少しスライドさせるだけで、温故知新の古きを温め、新しきを知るという意味にも近づくのでは、
と考えました。