お正月の鯛

私の家では正月に鯛をかざることが1つのイベントとなっているのです。
それは正月に飾るのにふさわしい鯛を釣り上げるために12月からせっせと魚釣り場所に出向いて頑張ってみる年もあれば、魚専門店に赴いて立派な鯛を買い求める年もあるのです。
最近ではスーパーで立派な鯛が売られていることがあるのでそれを買うこと年もあります。
いずれにしても我が家では立派な鯛をかざることが1つのステータスとなっているのです。正月に鯛を飾ることは1つの縁起物でもありますし、家族全員でその魚のつついて食べることは年の初めに1番最初すると行事としては最適だとおもうからです。
鯛は見た目も美しく、味も最高なので毎年正月が来るのを楽しみにしている位です。
今年はどんな鯛が飾られるのだろうか、私はどれだけたくさん食べられるであろうか、などまだ年末に差し掛かっていない頃からワクワクそわそわするのもこの魚の魅力だともいえます。
いつもより張り切って正月の準備をする女性たち、その鯛を釣りに行ったり会に行ったり東奔西走する男性たち、といった具合に鯛ひとつだけでも我が家はすごく盛り上がるのです。
さて、今年はどんなものになるのかいまから楽しみです。どうやら今年は鯛を購入するみたいですが、遠出をしてすばらしい鯛を見つけに行く予定です。いまから楽しみです。

鯛と正月

かつて、日本の正月にはどこの家庭にもたいがいた、と考えながら、
今の日本の正月には、どこの家庭にもたいがいるんだろうか、と考えたのです。

答えとしては、どこの家庭にもいるわけではなくなったのではないか、と思います。
その理由を自分なりに考えてみますと、
このような理由が浮かび上がりました。
かつての高級魚の象徴である鯛は、今や高級魚という認識ではなくなったのでは、と。
むしろ、本マグロなどが高級魚の象徴となっているかもしれない、と。
その一番の理由は市場に流通しやすくなり、庶民でも簡単に手に入れれる価格となった。なのではないかと思うのです。

もちろん、力士の昇進祝いで用いられる鯛などは一匹数万円単位の高級魚ではあります。
しかし、種別を問わなければ今やスーパーでは、連子鯛などが380円で売られています。
安くなるということは、喜ばしいことなのですが、同時にありがたみも奪い去ります。

ですから慶事で鯛があるのかないのかをそこまで重んじる風潮はなくなったのでは、
と思います。

しかしながら、鯛にかわる高級魚は日本の今までの歴史を顧みてもいません。
なぜならば、めでたいという言葉には、しっかりと「たい」が含まれているのですから。

お祝いごとには欠かせない「尾頭付きの鯛」

世の中いろいろな食べ物がありますが、尾頭付きの鯛ほど目出度さを感じさせるものがあるでしょうか。
結婚式やお正月など、お目出度い席には欠かせませんよね。

「おめでタイ」ということなんでしょうが、鯛は名前も姿もお祝いごとにふさわしい魚だと思います。

おせち料理のお重の中でも、ひときわ豪華に見えるのが鯛の焼き物。
初春らしい桜色の皮に真っ白な身。
上品で淡白な味わいも、お正月にいただくのにピッタリです。

おせち料理に使われる魚介はほかに、海老やブリ、田作りに使うカタクチイワシなどがありますが、その中でも主役はやっぱり鯛の焼き物。
お重の真ん中に鎮座する鯛は、田作りや海老やカズノコを圧倒する存在感です。

でもその豪華な姿の割に、ちょっと箸を付けられただけで余ってしまうことが多いのも事実。

実際、冷めた鯛の塩焼きはパサパサになっていて、あまり美味しいものではありません。
家族の箸も、その横のカズノコやホタテの焼き物ばかりに伸びていきます。

ついつい余ってしまう鯛の焼き物、でも捨てるのはモッタイナイですよね。

そこで我が家では、炊飯器で余った鯛とお米を一緒に炊いて「鯛めし」にしてしまいます。
鯛の下に昆布を敷いて、お酒、塩、薄口醤油も投入してスイッチオン。
ご飯が炊けたら昆布と鯛を取り出します。
鯛の骨を取り、身をほぐしたらご飯に混ぜるだけ。

もうひとつオススメなのは、鯛のふりかけです。
ほぐした鯛の身を鍋で炒り、醤油とみりんで味付け。
これもカンタン、すぐにできます。

時間が経って誰も箸をつけなくなった鯛の塩焼きも、美味しく生まれ変わりますよ。

毎回こんなふうにリメイクされる鯛ですが、やっぱり最初は尾頭付きの塩焼きでないと。はじめに豪華さを堪能し尽くしてから、最後に美味しくいただくというのが、我が家流です。

近年の正月の鯛

正月のおせち料理といえば、まずは雑煮が筆頭でしょう。そして、次点でかずのこ。
あとは、紅白のかまぼこやごまめ。といった感じでおせち料理の品目がどんどん頭に浮かぶなか。
鯛という人はあまりいないような気がします。
というよりも、近年では正月には鯛という感覚が希薄になったのではないでしょうか。

うちの場合も、結婚しているですが、うちでは正月に鯛を食べるという習慣はありません。
しかし、子どもの頃は違いました。必ず祝い事には鯛がありました。
誕生日の時も必ず鯛でお祝いをしてもらった記憶があります。

今でも実家に行くと正月の食卓にはおせち料理とともに、必ず鯛があります。
その鯛は必ず塩焼きです。
昔の人の中では今でも、慶事には鯛がつきものなのです。

しかし、最近の若者世代には、あまり鯛を気にする傾向が薄いようです。
ここで考えたのは、この鯛の食べ方を変えたらちょっとは嗜好が変わるのでは、ということです。
塩焼きはおいしいけれど、あまりにもオーソドックスすぎると考えます。

たとえば、日持ちはしませんが、姿造りにしてはいかがなものか。
趣向が変わって、喜ぶ人もいるかもしれません。
もしかしたら、煮付けもいいかもしれません。
昔のままのしきたりを守りながら、塩焼きを必ず守らなければならないという概念を
少しスライドさせるだけで、温故知新の古きを温め、新しきを知るという意味にも近づくのでは、
と考えました。

なにわの正月は黒鯛

お正月の食卓を飾る魚の王様といえば鯛。
お正月にかぎらず、お祝いの席では真っ赤な真鯛がつきものです。
もちろん切り身ではない、いわゆる尾頭付き。
その威風堂々とした姿は、味云々の前に見た目だけでめでたく、幸せな気分にさせてくれます。
ところで、かつて大阪商人の間ではお正月の鯛といえば、一般的な真鯛ではなくて黒鯛だったことをご存じでしょうか。
その理由は至極簡単なもので、
赤は商いの「赤字」を連想させられて、正月早々縁起が悪いので黒にしよう。
黒鯛なら「黒字」で商売繁盛間違いなしだろうという生粋の商売人発想から来たものでした。
現代でも大阪の商売人の家々がお正月に黒鯛をありがたがっているかどうかは、実は定かではありません。
個人的な推測を申し上げれば、
商人の町である一方で食いだおれの町としても名を馳せるなにわの味にうるさい人々が、
食味で真鯛よりもやや落ちる黒鯛をお正月の晴れの席の主役に選ぶとはなかなか思えません。
そう考えればもしかすると、
尾頭付きの真鯛を主役に迎えながら、
小ぶりな尾頭付きの黒鯛もちゃっかりと用意しているのではないでしょうか。
そして、そんな抜け目のないお正月を見れば、大黒様もうっかり微笑んでしまうのではないでしょうか。
ただ、大阪に40年以上住んでいながら、
年末のスーパーマーケットなどの鮮魚売り場や総菜コーナーで黒鯛が並んでいる光景を見た記憶がないことも、
あわせて書き留めておきます。
黒鯛を見た記憶がほとんどないことも

我が家の鯛はうぉんたなぁ

私は神戸の生まれで、正月は毎年帰省しています。
電車に揺られ、年末特有のにぎわいに包まれて、帰省します。地元の旧友と集まり、くだらない話に花を咲かせるのも帰省の楽しみのひとつではありますが、何よりも楽しみなのは、正月の鯛です。
私がいま住んでいる地域は、あまり魚が美味しくありません。むしろ、まずいと言っても過言ではないでしょう。そんな地域で暮らしていると、生まれ育った神戸の魚が恋しくなるのです。正月に帰ると、我が家では「魚の棚」と呼ばれる明石の商店街で買ってきた大きな鯛が一尾、用意されています。子どもの頃から魚が好きだった私は、毎年毎年、尾頭付きの鯛の塩焼きを食べるのが楽しみでした。いくら魚が身近にあったとは言え、いつもいつも食べられるものではありません。
正月のように、めでたい時にしか食べられない贅沢品です。
「魚の棚」商店街は地元で「うぉんたな」と呼ばれています。おそらく訛ってそのように呼ばれているのでしょうが、私は今年も「うぉんたな」の鯛が食べられるのかと思うと今から楽しみで仕方ありません。
明石の鯛が美味しいのは、あの辺りの海流が速いために、しっかりと締まった身になるようです。また、尾頭付きの鯛で一番美味しいのは、頭周辺の身だと思います。
たとえばほほ肉は、脂の乗り具合とコリッとした食感が最高です。
一度食べてしまったら、もう他の鯛は食べられないと思います。

大みそかの「鯛」

デパートやスーパー、お料理屋さんの「おせち」のパンフレットを見ていると、その「主役」は伊勢海老。重要な脇役として、カニの爪、アワビ、カズノコが並びます。けれど昔は、「おせちの主役は鯛の尾頭付き」と決まっていました。私の子どものころ、元旦の食卓には、尾頭付きの鯛が真ん中にどーんと置かれ、その脇におせちのお重があったという記憶があります。

わが家は両親と私たち兄弟の4人家族。母は12月29日ぐらいから、おせち作りを初めていたような記憶があります。黒豆や栗きんとんなどは早めに作り始めていたようです。煮しめやなます、田作りも自家製でした。スーパーで買ってくるのは、かまぼこと伊達巻、昆布巻きぐらいのものだったのではないでしょうか。主役の鯛は、大みそかの夕方に、近所の魚屋さんへ買いに行っていました。小学生のころは、母といっしょにその「1年最後の買い物」へ行ったものです。鯛 通販のサイトはこちらです。

駅前の花屋さんで正月用の花を買い、魚屋さんへ寄って、鯛を買うのです。おそらく毎年、母は鯛を予約していたのでしょう。売り切れになっていた、ということは1度もありませんでした。その鯛を、元旦に早起きした母が塩焼きにするのです。ふだん、家の食卓に鯛の尾頭付きが出ることはありませんから、その「特別感」は圧倒的でした。

父が最初に箸をつけ、それから母や私たちが食べるというスタイルでした。古い「家長制度」の習慣の、おそらくそれが名残りだったのでしょう。私は鯛の塩焼きが大好きで、「ふだんも食べたい」と思いました。けれど、それを母に言ったことはありません。鯛が高価であることは、母といっしょに買いに行って知っていたからです。子どもなりに「遠慮」したというわけです。なつかしい思い出です。

鯛の塩焼き

「めでたい」からおめでたい時に食べられる鯛。

お正月、私の実家、四国では、鯛の塩焼きを大晦日に焼き、元旦の朝の食卓に並んでいました。
けれど、お雑煮、おせちなどなどとある中、鯛は、飾りのような感じです。
一口二口は食べても全部は食べきれませんでした。
残りを食べるのは、2日目か3日目でした。
実家を離れて東海へ。

結婚してからは、おせちを食べる機会もなく、お正月には義実家に行くことが多いのですが、そちらでは、鯛の塩焼きを見ることはありません。
住む地域によってお雑煮も違うので、食べるものも違うのだろうと思っています。
私が今、住んでいるところでは、鯛は小さなものは見られますが、大きなものは見られません。
あらかじめ、大きなのは、お魚さんで予約するのだろうと思います。
あと今は、通販やネット注文もあるので、そちらを利用する人が多いのかもしれません。

塩焼きもおいしいのだけれど、焼いて、食し、片付けが面倒なのかもしれません。
鯛の塩焼きを一人、1匹だとするとかなりの値段になるし、家族が多いと少しきついかもしれません。
鯛はどちらかというと、お刺身やお寿司が食卓に並ぶことが多いです。
けれども、大晦日はどこに買い物に行ってもいっぱいだし、お刺身だと傷みやすいので、やはり塩焼きが一番いいのかもしれません。
お正月にあるべきものが、我が家ではなくなっています。

正月の鯛はめでたい

お正月になったら、恒例として一通りのことはやっておきたい、というのが我が家のならわし!?のようです。
おせち料理に始まって、もちにお屠蘇にお雑煮、そしてもちろん鯛も当然のように用意します。
鯛はさすがに自分自身ではうまく焼けない気がしているので、スーパーで売っている焼かれた鯛を買っています。
けれども、やっぱり高いなあとは思います。
ほんの小振りの鯛でも、千円どころではない値段がするのですからね。なんだってお正月価格で何割増しという価格になっている時期ではありますが、いや、それだからこそけっこう支出に響いてくるものです。この鯛一匹でこの値段がするんだったら、蟹かなんかを買ってお鍋にするほうが、よほど元が取れるのでは、なんて思うことは毎年です。
けれども、やっぱり、めでたい正月には、ダジャレのつもりではないけれども、鯛を食べておきたい。せっかくの一年の始まりだからこそ、ちょっと奮発していいんじゃないか、っていうふうに結局は思ってしまうのですね。お財布はたいへん痛いのですがね…。
ただ、ふつうに鯛は美味しいですね。
三が日かけてちまちまと食べていくのですが、温めなおす度に香ばしいにおいが立ち昇って、良い気分になれます。小さな一匹サイズでも、少人数の家族なら何日も持ちますから、高い値段ではありますが、それなりにもつものではあります。
だからまあ良いかと、毎年買うのかもしれません。